母校の記念史を読んで

 母校が100周年を記念して本を出した。対談や寄稿を中心にまとめられた本だったのだが、その座組とした文脈をいくら探ろうとしても一向に見えてこなかった。名だたるアーティストや著述家、環境アクティビストなど。思わず企画に関わった人に聞いてしまった。本人曰く「良く分からない。」とのこと。

知名度や独立したそれぞれの評価を元に座組みをするのは仕方のない事なのかも知れない。けれどもそれを説明しようとしたり、こじつけであっても、そこであえて文脈を敷くことは必要なことなのではないだろうか。

 これではあまりに破廉恥である。

この記事を書いた人

幸田良佑

2003年、山梨県生まれ。2021年、自由学園男子部高等科卒業。同年、東洋大学社会学部第二部社会学科入学と同時にニュースを専門とする番組制作会社に入社するが、1ヶ月を経たずして退職。以降、児童館、放課後児童クラブ、学童保育所、大学図書館勤務を経て特定非営利活動法人TENOHASIに入職。2022年より特定非営利活動法人わかちあい練馬 事務局長・理事に就任。