母校のホームページを見ると、卒業し社会に出たOG・OBにインタビューして、それを文字化し掲載する「1〇〇人の卒業生+」などという企画があるのだが、どうにも違和感を覚えている。
こういう仕事、生き方はウチ的にOK、歓迎する、的な選別があるように思えて、どうにも健全とは思えないのだ。
それぞれが選んだ仕事、生き方が、学校の教育思想にどのようにかかわってきたのか、なんてのは評価できるものではないと思うし、またそれを「実を結ぶ」などという言い方をするのは適切でないように思える。
なぜこのように思うのか。実際、僕もスルーしてしまいそうなものではある。
我が母校には「○○学園的」(○○には校名が入る)という言葉がある。主にこれは生徒がよく用いる言葉で、学校が為すこと、例えば新しい授業や新任の教員、行事、企画などを、これは「○○学園的じゃない」などと言って評価するのだ。
ここで用いられる「○○学園的」の中には、何が「○○学園的」で「○○学園的でない」のか、ここにははっきりとした合意があるわけではない。
そうした言葉に対する違和感につながっているのか、ここには「この卒業生はこういうことをしているから○○学園的」で、「この卒業生はこういうことをしているから○○学園的でない」というはっきりとは見えないが先に述べたようにそうした選別があるように思えてしまう。
まあしかし実際ぼくには関係のないことで、求められてきた「○○学園的」の束縛から逃れている人間なので、それをプレッシャーに思うことはないし、また自分のところに回ってくることもないと思うので、これはここにつぶやいて忘れようと思う。